ピカ注的飼い犬観察記 の巻

 こうやってほぼ毎日のように郵便配達をしていると、必ずどこかの家で犬に出くわします。高層マンション専用にやっていない限りは、犬に出会います。我々郵便配達員にとって、犬は時には強敵になる訳なんですけど、一応「郵便規則」とかいうものがあって、その中に、こうあります。
 「第七十六条の二  咬癖のある犬その他人に危害を与える動物をその建物の敷地内において飼育し、又はその活動を放置しているため、郵便配達員の身体に危害の及ぶおそれがある場合において、その危険を防止する相当の措置が講ぜられないときは、その建物内に居住する者にあてた郵便物は、これを配達しないことがあるものとする。」
 要は、犬が放し飼いで、身の危険を感じたら、逃げてきてもいいよ、というものです。でも、極力配達するよう努力するのがプロなのでして…。で、こうやって配達をしていて、犬を観察していると、結構おもしろいものです。今日はそんな犬の話をいくつか書きます。 
 ① どうも学習能力が…、な犬。
配達に行くと、どうも敵意むき出しで塀に昇ってワンワン吠える犬がいます。で、配達を終えて離れると、追いかけてくるんですけど、必ず鎖が門に絡まって「ウギャン」ってなるんです。これが毎日…。学習能力、という点でいかがなものか…(笑)?せめて赤いバイクを見たら危害を与えない、ってくらいは学習して欲しいものです。
 ②  100%敵意むき出しな犬。
バイクの音を聞きつけるやいなや、バイクに向かって思いっきり歯をむき出しに吠えてくる犬がいます。で、去ってもしばらくは吠え続けます。で、配達で折り返してくると、また通り過ぎるだけでワンワンと…。かなり挑戦的(笑)。
 ③ 死んだように眠る犬
バイクで走っていると、「かわいそうに…、この犬、死んじゃったのかなぁ?寒かったしねぇ。」という感じで犬が倒れていました。で、バイクを降りて近づくと、「もぉ〜、いい気持ちで寝ていたのにぃ!」ってかんじで迷惑そうに起きてくる犬がいます。人間にもこういう人がいますよね(笑)。
 ④ なぜか去り際に吠える犬。
向かっていくと全然吠えないのに、背中を向けたとたんに、ワンワンと吠えてきます。番犬としての意味があるのかなぁ…、と、いつも思います。それにしても、なんで去り際に吠えるんだろう…?
 ⑤ 急ブレーキが得意な犬。
書留で家の中にはいると、犬が飛びつかんばかりに走ってきたんですけど、玄関の入り口で、何かを見つけたように急ブレーキを掛けて引き返す犬がいます。それにしても、よく教育されているのか、はたまた高所恐怖症なのか…?
 いずれも今日回ったところで観察した犬の話です。ほんと、いろんなワンちゃんがいますね。何はともあれ、配達人に危害さえ加えなければ、それでいいかな…?