怒られ損かよっ!の巻

 どんなときでも、損な役回りって、あるものです。今日なんか、そのいい例です。ある家に速達を届けに行ったとき、そこのお客さんにこういわれました。「書留を主人の代わりに受け取りたいんだけど、不在通知がないんだけど大丈夫かしら?」こういう場合、不在通知がなくても、電話で問い合わせれば配達することができます。なので、記入がない不在通知を渡して、「こちらの番号まで問い合わせてください。」といってその場は落ち着きました。
 午前の配達から帰ってくると、事務の人が僕に「問い合わせのあった書留が、見つからないんですよ…。で、話している途中で電話番号を聞くのを忘れて…。」といってきました。「ならば、その旨話してきますよ。」といって、午後もう一度その家に寄ることになりました。
 午後、もう一度その家に行って「問い合わせの書留が見あたりません。返送もしてませんし…、ご主人様がお受け取りになられたのではないでしょうか?」というと、お客さんの顔がだんだん引きつりだして、「郵便局の人なのに、書留一つの行方もわからないの!?」といい出しました。とはいうものの、その家に書留を配達に行った記憶はなく、なんで行方不明になるのか、こちらも頭をかしげました。とりあえず、電話番号を聞いて、徹底的に再調査させる、といって事務の人に電話して引き継ぎました。
 配達から帰ってきて、「あの件はどうなりましたか?」と聞くと、事務の人が「××(本名)がわからないのも当然。その人は別の町にも住んでいて、そこに書留が来てたんだ。電話でしばらく話していて、『ほかのところにも居住している』ということがわかって、やっと見つかったんだ。だから、解決。まったく、これのためだけに昼飯の時間が遅くなったよ。」………、怒られ損かよっ!全く、ついてません。お客様側が重要なことを言い忘れていたのに、逆ギレされたといえます。むむむ…。